自選詩 2013.10.8

芸術 創作 娯楽 あらゆるものが語っている

より現実に肉迫した 力強い言葉と音と映像で

我々はとっくに死をも内包した生を送っている

我々はとっくに神も悪魔も超越している

幻想と現実の境など もはや何の意味も無い と

残っているのは それぞれ確立している 個人の生

ただ その生を 全うするしかできないのだ

紡がれてきた歴史は 高度な文明・文化と

保障された自由を 我々に託した

それを基に 未来へ進まねばならない

やがて来る人類の終焉に恐れ

個人の弱さに絶望しても

己の生を全うした立派な人間として

胸を張って 死んでいけるよう

生きていくべきだと思う

それしかできないと 私は思う